関東東山病害虫研究会報
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虫害の部
千葉県におけるクロマダラソテツシジミの初発生確認後の分布拡大と越冬の可能性
河名 利幸安田 清作鎌田 由美子斉藤 明子尾崎 煙雄盛口 満平井 良明小林 洋生
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2010 年 2010 巻 57 号 p. 101-103

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抄録

2009年8月に千葉県館山市で,県内では初めてクロマダラソテツシジミの発生が確認された。その後,約2か月間で初発生地点から半径約20kmの範囲にまで拡大し,侵入後の分布拡大は非常に早いことが明らかになった。同年10月~翌年4月に発生している個体の生育ステージを調査した結果,11月中旬以降の産卵は確認されず,11月上旬に産卵された個体は多くが蛹化するものの,そのほとんどが蛹のまま死亡あるいは羽化不完全となった。したがって,千葉県の露地では,クロマダラソテツシジミは冬季に蛹態で死亡するか,越冬しても羽化できないと考えられる。

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© 2010 関東東山病害虫研究会
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