2012 年 2012 巻 59 号 p. 123-126
レタスビッグベイン病に対する抵抗性品種「ロジック」,「プラノ」と各種薬剤の併用による防除効果を現地の多発圃場で評価した。薬剤を併用しない場合,「ロジック」で高い発病抑制効果が認められたものの,「プラノ」では感受性品種「鴨川12」と同程度の発病がみられた。また,薬剤のみを処理した場合,アゾキシストロビン水和剤,チオファネートメチル水和剤で高い防除効果がみられたものの,フルアジナム粉剤及びTPN水和剤は,栽培年次により防除効果にふれが認められた。そこで,これら薬剤と抵抗性品種を組み合わせたところ,防除効果が向上する傾向がみとめられた。多発圃場においては,抵抗性品種と薬剤の併用が有効な防除法であると考えられた。