関東東山病害虫研究会報
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農薬の部
茨城県におけるハスモンヨトウの薬剤感受性
吉田 早苗渡辺 正幸諏訪 順子
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2012 年 2012 巻 59 号 p. 135-136

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抄録

茨城県内で採集したハスモンヨトウ4個体群の3齢幼虫に対し,11種類の殺虫剤について葉片浸漬法による薬剤感受性検定を実施した。その結果,レピメクチン乳剤,フルベンジアミド水和剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤は処理3日後における補正死虫率が全ての個体群で90%以上であったことから,速効性で安定した効果があると考えられた。MEP乳剤,エトフェンプロックス乳剤,メトキシフェノジド水和剤およびピリダリル水和剤は,処理7日後の補正死虫率の平均値が90%以上であり,高い防除効果が得られると考えられた。PAP乳剤,インドキサカルブMP水和剤,BT水和剤は採集地によっては補正死虫率が低く,感受性低下の可能性が示唆された。

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© 2012 関東東山病害虫研究会
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