2015 年 2015 巻 62 号 p. 156-159
生物多様性の指標となり得る生物種の候補としてゴミムシ類が考えられている。しかし,埼玉県内のナシ園でのゴミムシ類の種類は不明であるため,2010年6月~12月までの間,埼玉県内ナシ園12園にピットホールトラップを設置して捕獲された地表徘徊性ゴミムシ類の種類及び数を調査した。捕獲されたゴミムシ類は12,928頭で31種類が同定可能であった。その内,セアカヒラタゴミムシ,ホシボシゴミムシ,コゴモクムシが優占種であった。また,園内の下草管理が捕獲個体数に影響することが認められた。