日本たばこ 植物開発研究所
1991 年 1991 巻 38 号 p. 43-45
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
フザリン酸は卵菌類, 子嚢菌類, 担子菌類及び不完全菌類に属する数種の植物病原菌に対して抗菌活性を示した。とくに, 卵菌類のタバコ疫病菌及び舞病菌に対しては, 寒天拡散法による最大生育許容濃度は3.1及び12.5ppmであり, 発病したタバコに500ppmの溶液を散布した時は既知殺菌剤に勝る薬効を示した。類縁化合物の数種にも同等の防除効果を示すものがあった。本剤は菌の細胞膜の透過性を変えることにより抗菌作用を示すものと推察された。
関東東山病害虫研究会報
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら