関東東山病害虫研究会年報
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拮抗細菌を用いた土壌病害の防除
木嶋 利男
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1992 年 1992 巻 39 号 p. 1-5

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抄録

ある種の拮抗細菌をネギ属植物に接種し, トマトあるいはキュウリと混植することによって, これらが根圏に定着し, トマト萎ちょう病及びキュウリつる割病の発生を抑えた。また, Bacillus sp. をコーラル (サンゴ化石) に吸着させた資材を用いることによりハクサイ根こぶ病が防除された。また, 子葉展開後本葉が1~2枚に生育したトマト, キュウリの胚軸を切断し, これらにある種の細菌を接種すると, 接種された細菌が組織内に定着し, このような苗ではトマト萎ちょう病及びキュウリつる割病の発病が抑制された。

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