関東東山病害虫研究会年報
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コンニャク葉枯病に対する苞散布の防除効果
柴田 聡林 宣夫
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1992 年 1992 巻 39 号 p. 57-59

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抄録

コンニャク葉枯病を対象に, 出芽時の苞に薬剤を散布する“苞散布”について, その防除効果を検討した。種球あるいは土壌に葉枯病菌を接種した場合, ストレプトマイシン・チオファネートメチル水和剤の種球消毒に比べ, ストレプトマイシン水和剤の苞散布が, いずれの接種方法に対しても比較的安定した発病抑制効果を示した。また, 苞散布の処理時期を検討した結果, 出葉完了期からY展開期の苞に比べ, 出芽期から出葉初期までの苞に処理するほうが発病抑制効果が高かった。また, 散布薬剤の比較では, ストレプトマイシン水和剤よりオキソリニック酸・銅水和剤の効果が高かった。

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