1994 年 1994 巻 41 号 p. 27-31
1986年から3年間, 群馬, 茨城両県においてコムギのフザリウム毒汚染程度および薬剤散布による赤かび病防除の本毒汚染に対する効果を試験した。両県では試験期間を通じて赤かび病の発生が平年より少なかった。穀粒のフザリウム毒含有量の年度別平均は群馬県ではデオキシニバレノールおよびニバレノールがそれぞれ0~0.03ppmおよび0.007~0.08ppm, 茨城県ではそれぞれ0.004~0.06ppmおよび0.007~0.11ppmであった。薬剤防除の効果は赤かび病の発生が少なくはっきりしなかった。