関東東山病害虫研究会年報
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ヒラタアオコガネ成虫および幼虫の茨城県下のゴルフ場における発育経過
上田 康郎山中 聡田辺 博司高木 豊
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1995 年 1995 巻 42 号 p. 279-282

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抄録
ヒラタアオコガネ成虫 Anomala octiescostata Burmeister は, 4月中旬から5月中旬の晴天の午前中に群がって飛翔した。芝草上を群飛する個体は雄の比率が高く, サクラ, ケヤキ等の花や新葉に集まっている個体は, 雌の比率が高かった。雌成虫は, 5月上旬~下旬に10~30個の卵を産み, 6月上旬から1齢幼虫が出現し, 6月下旬には約90%が2齢幼虫になった。7月上旬には3齢幼虫が出現し, 下旬にはすべての幼虫が3齢に達した。7月末には踊が認められ,8月下旬には約1割が成虫となった。ラフに生息する幼虫の発育は, フェアウェーよりも遅れる傾向が認められた。
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