1996 年 1996 巻 43 号 p. 117-119
リンドウ葉枯病はエゾ系リンドウ (Gentiana triflora) またはその交雑種に5月上旬から10月下旬まで発生する。本病は初め, 地際部付近の葉に発生し, 降雨によって分生子が飛散し, 上位葉へ伝播する。発病適温は20℃付近であり, 葉の濡れ時間が長くなるほど発病が激しくなる。現在, リンドウに寄生する Septoria 属菌は9種公表されているが, 本研究から本病原菌を Septoria gentianae Thümen と同定した。