1996 年 1996 巻 43 号 p. 173-174
1993~1995年に長野県更埴市および戸倉町の一般農家慣行晩植水田で, イチモンジセセリ第2世代幼虫の発生密度と収量との関係を調査した。出穂期直前 (出穂期2日前~出穂期) に株当たり0.5頭の寄生で5%の減収が見込まれ, この密度は出穂約2週間前では株当たり0.3頭の発生密度に相当した。したがって, 減収率5%を被害許容水準とした場合, 晩植水稲での幼虫の要防除密度は, 出穂約2週間前 (8月上旬) で株当たり0.3頭と推定された。