関東東山病害虫研究会年報
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ELISA法によるレタス腐敗病菌の検出
小木曽 秀紀清水 時哉河野 敏郎高橋 義行
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1997 年 1997 巻 44 号 p. 57-61

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抄録

レタス腐敗病菌の生態研究のため, ELISA法によりレタス葉から Pseudomonas cichorii の検出を試みた。レタス腐敗病菌3種 (P. cichorii, P. marginalis pv. marginalis, P. viridiflava) に対して作製した抗体は, それぞれに対応する細菌に対し特異性が高く, 現地より採取したレタス腐敗病の病斑部から, ELISA法により3種細菌を特異的に検出することができた。また現地栽培レタス及び試験場内栽培レタスで, レタス葉に生存する P. cichorii の菌数とELISA反応の関係を経時的に調査した。その結果, 無防除の場合, 菌数は結球後期に上昇し, レタス葉における菌数が105~106CFU/生葉1gで, ELISA検定により陽性を示した。

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