群馬県におけるシャクヤク立枯病の発生と薬剤防除

抄録

群馬県利根郡昭和村の切り花用のシャクヤクに地際部が腐敗して倒伏する症状が発生した。病原菌を分離し, その性状から Botrytispaeoniae Oudemans と同定した。本病は, シャクヤク立枯病としての記載はあるが群馬県では未だその発生が確認されていなかった。また, 薬剤防除試験を行った結果, イプロジオン水和剤の株元灌注処理により発病が抑制され, 防除効果が認められた。