1998 年 1998 巻 45 号 p. 31-33
コンニャク乾腐病に対し, トリフルミゾールくん煙剤の有効な処理方法を検討した。本剤の1m3当たり25g以上の種球処理は, 慣行のチオファネートメチル粉剤による粉衣処理と同等の防除効果を示した。本処理は種球貯蔵箱の積み重ねた垂直位置の違いにより種球への薬剤付着量に差異が認められたが, 防除効果への影響はなかった。棒状生子の品種では, 本剤の処理量を25~50g/m3, 貯蔵箱への種球詰め込み量を慣行の2/3量 (厚さ約10cm) にすることで安定した防除効果が得られた。また, 球状生子では, 処理量を50g/m3とすれば, 種球詰め込み量を慣行量 (厚さ約15cm) としても十分な防除効果が得られた。