関東東山病害虫研究会報
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静岡県島田市におけるチャノコカクモンハマキの薬剤感受性低下
小杉 由紀夫
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1999 年 1999 巻 46 号 p. 123-126

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抄録

1997年から1998年にかけて, 静岡県島田市初倉地域4地区から採集したチャノコカクモンハマキ幼虫の殺虫剤に対する感受性を検定した。その結果, 1997年秋以降に採集した4カ所の個体群で昆虫成長制御剤のクロルフルアズロン乳剤に対する感受性が低下していた。また, テブフェノジド水和剤や有機リン剤のクロルピリホス乳剤, 合成ピレスロイド剤のフェンプロパトリン乳剤では1997年春採集の個体群でも感受性が低下していた。クロルフルアズロン乳剤やテブフェノジド水和剤に比べ, クロルピリホス乳剤やフェンプロパトリン乳剤の感受性低下の程度が大きかった。

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