関東東山病害虫研究会報
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各種土壌におけるレタス根腐病の発病と病原菌密度の関係
小木曽 秀紀清水 時哉
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1999 年 1999 巻 46 号 p. 39-42

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抄録

レタス根腐病の発病と病原菌密度の関係を調査するため, ポットレベルでの検討を行った。レタス根腐病菌 Fusarium oxysporum f. sp. lactucaenit変異株を作出し, 園芸用培土, レタス未耕作土壌 (野菜花き試験場内土壌), レタス産地圃場 (塩尻市) の, それぞれ滅菌土と非滅菌土に数段階の濃度で接種し, レタス根腐病の発病と, 土壌中の病原菌密度を調査した。その結果, 非滅菌のレタス産地土壌以外では接種菌密度が高いほど発病調査時の土壌中の病原菌密度が高く, 発病度も高かった。発病に要する最小の病原菌密度は, 101~103cfu/g乾土であった。一方, 非滅菌のレタス産地土壌では, 接種した病原菌密度と発病調査時における土壌中の病原菌密度とは相関がなく, また発病とも相関が見られなかった。

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