関東東山病害虫研究会報
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山梨県におけるモモのリンゴコカクモンハマキの交信攪乱剤および有機リン剤に対する感受性
村上 芳照功刀 幸博
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2005 年 2005 巻 52 号 p. 111-114

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抄録

山梨県では, モモのチョウ目害虫防除に交信攪乱剤 (商品名: コンフユーザーP) を使用してきたが, 2002年, 処理圃場のモニタリングトラップにリンゴコカクモンハマキが多数誘殺される事例を認めた。性フェロモン単一成分による交信攪乱の効力低下が疑われたため, 複数成分が含まれる製剤を8月より追加処理したところ, その後の誘殺はほとんど認められなかった。このことから, 単一成分による交信攪乱剤の効力低下が示唆された。一方, 本種の基幹防除剤として長年使用されているクロルピリホス水和剤に対する感受性が低い個体群が確認された。

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