2007 年 2007 巻 54 号 p. 1-4
2006年6月, 栃木県内で土耕栽培トマトの育苗中に根腐症状を伴う生育不良が発生した。発病株の根部罹病組織から, Pythium 属菌が高率に分離された。分離菌の接種により, 原病徴が再現され, 接種菌が再分離された。分離菌は, 形態的な特徴, 種特異的プライマーによるPCR検定等により, Pythium aphanidermatum と同定した。P. aphanidermatum による土耕栽培トマトでの根腐症状の発生報告は今回が初めてである。