2007 年 2007 巻 54 号 p. 113-115
栃木県におけるタバココナジラミ Bemisia tabaci の発生分布を調査したところ, 19市町で発生が確認され, その97.4%がバイオタイプQであった。一部のほ場でバイオタイプBが混発していたが, 県内全域にバイオタイプQが分布していることが明らかとなった。また, トマト, ナス, キュウリ, インゲンマメ, ヒマワリ, イチゴ, バラ, ランタナ, トルコギキョウでの発生が確認できた。トマトから採集したバイオタイプQの2個体群に対する薬剤感受性検定を行ったところ, ニテンピラム水溶剤, ジノテフラン顆粒水溶剤, ピリダベンフロアブル, エマメクチン安息香酸塩乳剤, スピノサド顆粒水和剤に対する感受性が高かった。