関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
グラジオラスにおける茎頂培養苗を利用した効率的ウイルス接種法
長岡(中薗) 栄子小坂 能尚
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 2007 巻 54 号 p. 81-84

詳細
抄録

ウイルス接種が困難であるグラジオラスへの効率的な接種方法を確立するために, 茎頂培養苗の利用を試みた。CMVとBYMVについて, それぞれの強毒株と弱毒株を供試し, 発根培地上での培養期間が異なる未順化苗の葉に対して, 純化ウイルスまたは部分純化ウイルスをカーボランダム法により擦り付け接種した。その結果, いずれのウイルスとも容易に感染し, 培養苗の生育期間が短いほど高率であった。また, 培養苗に感染したBYMVの強毒株または弱毒株は, 後代の木子に100%伝搬されることが明らかとなった。

著者関連情報
© 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top