山口大学
2019 年 86 巻 2 号 p. 275-286
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戦後日本の平和教育は、主に反戦というスローガンに依拠して行われてきた。それは戦争の不在を意味する「消極的平和」を目指すものであったと言えるだろう。しかし昨今は、平和を脅かす要因が戦争だけではなくなり、平和教育の原理の再考が求められている。本稿は、カントの永遠平和論に基づき、悲惨なものとして描かれてきた戦争のあり方を見直し、怜悧な判断からして決して合理的ではないものとして捉え直すことを目指す。
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