名古屋大学(院生)
2022 年 89 巻 4 号 p. 629-641
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本稿は若年同性愛者のセクシュアル・アイデンティティ形成過程の解明を目的とする。従来の議論は学校において困難や抑圧を経験する同性愛者像を強調してきたが、3人の研究参加者の学校経験を分析した結果、異性愛規範や同性愛嫌悪に直面しながらも、他の生徒との相互行為において参照されるセクシュアリティの言説を資源としながら、セクシュアリティの可能性を模索し、「同性愛者であること」を受容/否定する若年同性愛者の姿が明らかになった。
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