杏林医学会雑誌
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鎮痛薬効果判定に当り指尖電気刺激法とその他 1∿2 の方法との比較
宮崎 三弘関 隆
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1979 年 10 巻 1 号 p. 43-49

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抄録

鎮痛薬の効果を判定するための新しい方法である指尖電気刺激法と, その他の方法(圧刺激法, 熱刺激法)との比較検討を行なった。対象は19∿25歳の健康なボランティア30名であり, 使用薬物はAcetylsalicylic acid 0.5g, 1.0g, Mefenamic acid 0.25g, 0.5g, Pentazocine 25mgおよびPlaceboである。指尖電気刺激法は他の2つの方法に比べて, Placebo投与群では痛覚閾値の変動は全く認められず, 各種鎮痛薬投与群で明らかな鎮痛効果を示した。本法は再現性も優れており, 臨床薬理学的な鎮痛薬の効果判定法として, 簡単, 安全で優れた方法である。

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© 1979 杏林医学会
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