杏林医学会雑誌
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保健医学的見地からみた理科系大学生の国語表現能力に関する調査結果
長瀬 治
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1984 年 15 巻 4 号 p. 515-523

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抄録

最近, 表現方法として, 視覚や聴覚による方法が著しく発達, 普及し, 活字による表現方法は, むしろ避ける傾向が見られる。しかし, 医学分野の表現方法は, なお, 論文や著作によるものが多く, 従って活字による表現は, 正確かつ簡潔に, 他の人々に理解されるような方法が必要とされる。著者はこれらの点を考慮し, (A)漢字表記, (B)現代かなづかいの要領, (C)送り仮名の付け方, について検討を試みたところ, 正解率は, (A)では67.00%, (B)では86.90%, (C)では70.82%, 合計では70.13%, であった。この結果を考慮すると, なお一層, 文章の表現力について, 注意をはらう必要がある。

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© 1984 杏林医学会
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