杏林医学会雑誌
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食道表在癌再発例の検討
小野澤 君夫鍋谷 欣市加来 朝王木村 治川口 敏樹入村 哲也本島 悌司李 思元花岡 建夫
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1988 年 19 巻 4 号 p. 433-437

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抄録

食道表在癌の再発死亡例について検討した。21例のうち4例が再発死亡し,再発死亡率は2年11.8%・5年27.4%であった。深達度をintraepithelium (ep)・muscularis mucosae (mm)・submucosa (sm)に分けてみると,再発死亡例は全てsmで,再発死亡率はep 0%・mm 0%・sm 2年22.2%,5年46.7%になる。食道sm癌の予後がわるい原因は,解剖学的には食道粘膜固有層に血管やリンパ管が多いことと,外科的には食道の系統的リンパ節廓清が難かしいことによると推論した。内視鏡型別に予後を検討すると,表在平坦型・表在びらん型の予後は良好で,表在隆起型・表在潰瘍型・表在混合型の予後は不良である。

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© 1988 杏林医学会
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