杏林大学医学部精神科学教室
1973 年 4 巻 4 号 p. 225-230
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いわゆる開放療法により, 精神障害者の症状が改善された報告例は多い。われわれは, 6年間保護室に収容されていた一慢性分裂病患者を, 平井の言う身体的接触を始めとする濃厚な開放的アプローチにより, その嫌人性閉鎖性を著しく軽減することができた。又この症状の改善には, 施設の改良や, 患者相互間の良好なふんいきも夫々の役割を果して居り, 綜合的に興味のある結果を得た。一方本例は, 患者の最初の取扱いがいかに大切であるかということを示している例と言えよう。
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