杏林医学会雑誌
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原著
スパイナルマウス®による日本人健常成人と背・腰部痛患者の姿勢分析
宝亀 登
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2010 年 41 巻 1 号 p. 2-12

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抄録

健常成人ならびに腰・背部痛患者の姿勢をインデックス社製®スパイナルマウスを用い,評価した。同法による矢状面の姿勢評価はX線像のそれと同等で,測定値の再現性も確認できた。健常成人では,胸椎後弯角は男女とも立位の値は座位に比し有意に高値を示した。また,立位から座位になると男女とも腰椎は前弯から後弯へ変化した。腰痛群は対照群に比し腰椎の前弯が減少し,骨粗鬆症性圧迫骨折骨癒合後の背部痛群では腰椎の後弯化が著明であった。脊椎可動域は,後屈が腰痛群では男女とも対照群に比し減少し,男性は前屈でも減少していた。背部痛群では後屈域が有意に減少していた。また,背部痛群女性は,後屈方向への脊椎可動域が腰痛群女性に比し減少していた。スパイナルマウスによる矢状面の姿勢評価は,被爆の問題もなく非侵襲的で,健常成人ならびに腰・背部痛患者の姿勢解析に有用であった。

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