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杏林医学会雑誌
Vol. 48 (2017) No. 1 p. 3-10

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http://doi.org/10.11434/kyorinmed.48.3

症例報告

 胆石症の中でも比較的稀な合併症である胆石イレウスの2例を経験したので報告する。症例1は78歳女性。3日前からの嘔吐を主訴に来院。腹部単純CT検査にて胆道気腫,小腸の結石様異物と口側腸管の拡張を認め胆石イレウスと診断した。症例2は71歳女性。10年前に胆嚢結石の指摘あり。2日前からの嘔吐を主訴に来院。腹部単純CT検査にて胆嚢気腫と胆嚢結石の消失,小腸内の結石様異物と口側腸管の拡張を認めたため胆石イレウスと診断した。いずれも,脱水による腎機能障害を併発し,胆嚢に結石遺残が認められなかったため,緊急開腹,小腸切開・結石除去によるイレウス解除術のみに術式を限定し良好な経過を得た。手術術式に関しては,イレウスの原因となった結石除去に加え胆嚢摘出や瘻孔閉鎖を併施するかどうかについては,全身状態および胆石遺残や胆嚢消化管瘻の有無に則して検討する必要がある。本邦における過去5年分の報告例を集計し,治療法の選択を中心に文献的考察を加え報告する。

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