杏林医学会雑誌
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特集「全身疾患と皮膚症状」
全身疾患と皮膚症状オーバービュー
―デルマドロームを再考する―
大山 学
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2018 年 49 巻 2 号 p. 135-137

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抄録

 全身疾患と関連する皮膚症状は内臓病変の早期発見や病勢のモニタリングに有用である。特に皮膚科領域では,そうした皮膚症状のうち診断学的に役に立つが(有用性)知っていないとわからない(意外性)のあるものを“デルマドローム”と呼び重要視してきた。デルマドロームは疾患の病態と密接に関係する直接デルマドロームとそうではない間接デルマドロームがある。間接デルマドロームの発症機序は現在のところ理論では説明仕切れないものでありその存在を認識していないと診断が難しい。デルマドロームは顔,四肢末端にみられることが多い。それを見逃さないためにも日常診療において常に皮疹に注目し,少しでも疑問を感じた場合には専門医に相談する姿勢をもつことが大切である。

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