1.ネコの室頂核-脊髄路ニューロン(FSN)を上部頸髄を逆行性に刺激することで同定した。このFSNは同核の吻側半分に多く存在した。2.このFSNは,上・下肢皮膚神経,筋神経から興奮性・抑制性入力を受けると同時に前庭神経からも入力を受けていた。3.このFSNの軸索分枝は頸髄運動ニューロンの極く近くまで達している。4.FSNの多く存在する吻側室頂核を刺激すると単シナプス性EPSPが頸部運動ニューロンから記録できた。前庭神経との間で衡突実験をしたがこの単シナプス性EPSPはFSNが発生させたものと考えられる。