九州病害虫研究会報
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病害
宮古島市におけるサトウキビ黒穂病の発生状況とその要因
寺村 皓平島谷 真幸原口 大荷川取 佑記仲宗根 弘晃下地 善郎砂川 喜信眞境名 元次伊志嶺 弘勝伊山 和彦與座 一文手登根 正
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2018 年 64 巻 p. 18-25

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抄録

2015年から2017年に宮古島市でのサトウキビの株出ほ場における黒穂病の発生状況を調査した。その結果,2015年は発生ほ場率5.5%,発病株率0.1% であったが,2016年と2017年は全域で3割を超えるほ場で発生し,発病株率は1% 程度になった。地域別に見ると,平良,下地,伊良部で多く発生し,宮古島市内での黒穂病の分布に偏りがあった。調査した22地区のうち,黒穂病の発生地区は,各年それぞれ,5地区,14地区,17地区と増加した。黒穂病発生に影響する要因を調べるために,2016年,2017年は発生状況調査と合わせて,株出回数や栽培品種の聞き取り,標高の情報の取得を行った。得られた情報をロジスティック回帰分析により解析した結果,黒穂病は前年に多発生した地区や低地ほ場で発生しやすいことが明らかになった。また,宮古島市の主要栽培品種の中では,「Ni21」,「Ni27」,「NiH25」の順で発生しやすいことが明らかとなった。

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