九州病害虫研究会報
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アブラナ科野菜軟腐病の発生と連輪作との関係
栢村 鶴雄石島 嶄西崎 泰博梅川 学
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34 巻 (1988) p. 46-50

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抄録

露地栽培におけるアブラナ科野菜の軟腐病の効果的な防除法を確立するため,連作,輪作体系における軟腐病発生状況を調査し,次の結果を得た。
1.ダイコン、ハクサイ,キャベツを連作した1作毎の軟腐病の発生は,連作回数よりも作付時期に大きく影響され,春作に多発し秋作には少ない傾向がみられた。
2.1987年春作における軟腐病の発生と,連作回数との関係はみられなかった。一方,供試品種による軟腐病の発生の差は極めて大きかった。
3.前作に用いたジャガイモ,インゲン,トウモロコシと後作に作付したダイコン,ハクサイ,キャベツの軟腐病の発生との間には判然とした関係はみられなかった。
4.連作あるには輪作したダイコン,ハクサイ,キャベツの収穫期における葉圏土壌中の病原細菌数と軟腐病発生との対応は認められなかった。
5.以上の結果から,西南暖地における露地栽培のアブラナ科野菜の軟腐病の発生は,野菜の連作回数や間作した作物の種類よりも品種や気象条件に大きく支配されるものと考えられた。

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