九州病害虫研究会報
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22. 浸透性殺虫剤,Phosdrin乳剤の水稲における浸透移行,分解及び残効性について
小島 建一石塚 忠克椎野 明雄瀬戸 一郎
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4 巻 (1958) p. 32-33

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抄録

Phosdrin剤を主としてニカメイチュウ防除薬剤として適用する場合に問題となる水稲体内への浸透移行,分解及び喰入防止効力等に関してChE阻害法による微量定量,生物検定による究明を試みた.
1.Phosdrinの水稲における浸透移行性は浸根法によれば,きわめて短時間に水稲体内へ浸透し,直ちに水稲全体に移行する.その量はmethyl parathionめそれと比較すると,供試液0.05% 12時間 浸漬区において略々十数倍に達する.
2.水稲体内におけるPhosdrinの分解は急速であり,全吸収量の87%が2日後に,98%が4日後に分解消失し,CASIDA et al1)らの報告と一致する.
3.ニカメイチュウ幼虫の喰入防止効力からみたPhosdrinの残効性は短い,生物検定による残留効力とChE阻害法によるPhosdrinの消失率の傾向とは良く合致する.

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