鹿児島県指宿市西方のオクラ栽培地帯(約50ha)で,1995年8月から1996年12月まで,オオタバコガ成虫の発生消長を把握するために用いる性フェロモントラップについて,その最適な設置高度や種類を検討した。
1) 地上0.5~2mの高さの範囲では,トラップを設置する高さが高いほど誘殺数は多くなる傾向が認めらた。
また,作業しやすい範囲の高さ(1.2~1.5m)に設置しても十分に成虫の発生消長を把握できることが分かった。
2) 粘着トラップの誘殺数は約60頭が限界であることが明らかになった。したがって,誘殺効率は成虫の発生量が多くなるにつれて逆に低下していくことが考えられた。
3) 3色ファネルトラップ(傘部分は緑色,入口部分は黄色,バケツ部分は自色)は誘殺効率が粘着トラップに比べて低いものの一定であるため,野外の発生量をよく反映しており,成虫の発生消長調査に適していることが考えられた。