九州神経精神医学
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総説
心的外傷後ストレス障害の悪夢に対するイメージを利用した治療
展望と今後の課題
大江 美佐里内村 直尚
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2014 年 60 巻 2 号 p. 92-96

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抄録

 心的外傷後ストレス障害(PTSD)で生じる悪夢に対する非薬物療法のうち,イメージを利用した治療法として代表的なものに,Imagery Rehearsal Therapy, Imagery Rescripting, Exposure, Relaxation, and Rescripting Therapyがある。近年のメタ解析では,悪夢の頻度,睡眠の質,PTSD症状の3項目において改善が認められた。本邦での日常臨床にこの治療法を組み入れるための工夫について論じ,筆者がこの治療法を利用するために作成した心理教育用の冊子について説明を加えた。PTSDの悪夢に対する,イメージを利用した治療は海外で一定の効果が示されており,今後更なる実践により本邦での効果検証がなされることを期待する。

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© 2014 九州精神神経学会
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