ラテンアメリカ・レポート
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論稿
ボリビア2025年大統領選挙を読み解く―経済危機のなかでの政権交代
岡田 勇田村 絵果
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2026 年 43 巻 p. 42-55

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抄録

ボリビアでは、2025年8月17日の第一回投票、同年10月19日の決選投票を経て、ロドリゴ・パスが新大統領に選ばれた。2006-19年および2021-25年の長期にわたり政権を握ってきた社会主義運動党(Movimiento al Socialismo: MAS)は、第一回投票で低い得票率しか得られず、決選投票にも進めなかった。本稿は、この2025年選挙のプロセスを概説し、政権交代に至った原因を読み解くことを目的とする。最大の理由と考えられるのは経済投票である。2024年頃から、中銀の外貨準備が底をついたことによる為替下落や燃料不足に端を発した経済危機が目にみえるようになった。経済危機は構造的な原因を背景とするものであり、経済財務大臣から大統領となったルイス・アルセもマクロ経済の不均衡を是正することができなかった。他方で、与党のMASはエボ・モラレス元大統領の復権を求めるグループとそれ以外とに分裂した。足元の経済課題への拙い対応とMASおよび野党における候補者の乱立が、政権交代を促したと考えられる。

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© 2026日本貿易振興機構アジア経済研究所

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