生涯健康科学ジャーナル
Online ISSN : 2759-1700
薬学教育における医療コミュニケーション及び医療スキル教育のための 仮想現実(VR)コンテンツの開発
三浦 基靖河本 小百合柏倉 康治大澤 隆志内野 智信辻 大樹砂川 陽一鈴木 寛鈴木 崇代春日 広美橋本 博轟木 堅一郎森本 達也伊藤 邦彦賀川 義之内田 信也
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2024 年 2 巻 p. 11-23

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抄録
 近年の情報通信技術(ICT)の飛躍的な進展に伴い、薬学教育の分野においてもICTを活用した教育の重要性が高まっている。本研究では、薬学教育において医療コミュニケーション及び医療スキル教育のための仮想現実(VR)コンテンツの開発とその紹介を目的とした。薬局窓口、病院のベッドサイド、在宅患者の居室における医療面接を対象とした3種類のVRコンテンツと、呼吸音の聴診、末梢静脈採血、筋肉内及び皮下注射の手技を対象としたVRコンテンツを制作した。これらのコンテンツを用いた実習を薬学部3~5年生に実施し、質問紙調査によりその効果を評価した。学生はVRを通じて臨場感のある環境で学ぶことができ、実践的な知識や技術の習得に効果がある可能性が示された。以上のことから、薬学教育において有用な教育手段となり得るVRコンテンツを開発することができた。
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© 2024 静岡県立大学
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