2001 年 2001 巻 9 号 p. 29-36
サプライチェーン・マネジメントの実現にあたり、物流業務への ABC (Activity-Based Costing) 導入の必要性が言われている。しかしながら、日本においてそれはあまり進んでない状況にある。筆者はこれが日本における物流の特殊性にあると考える。本研究では日本における物流の実態を考慮した物流ABCコスト・モデルおよび活用を主眼とした起因者という観点での分析フレームを提唱する。当モデルを用いることにより、日本の物流特性を踏まえた物流改善およびサードパーティ・ロジスティクスの促進が期待される。