2002 年 2002 巻 10 号 p. 113-120
本研究は、全アジア世界における国際的に公平な石油価格を実現することを目的としている。中国大陸の川岸部およびその周縁浅海部への原油受け入れ設備を有する多くの製油所は小規模な原油船のみしか利用出来ない。そこで経済的に世界最高効率を実現雌能と考えられる沖縄原油物流基地の活用により、中東原油ばかりでなくより遠くにあるアフリカ地域および欧米地域等の原油を最も経済的に北東アジアへ搬入することを検討することとした。そのため北東アジア地域の利益増加可能性に関して、線形計画モデルを用いて評価しようとした。