日本物流学会誌
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一般道路の環境改善を目的とした大型車高速料金割引の経済分析
環境ロードプライシングの意義
味水 佑毅根本 敏則
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2006 年 2006 巻 14 号 p. 197-204

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抄録

近年、一般道路におけるトラック(大型車) の走行が環境、沿道住民に与える悪影が強く文されている。この問題に対し、高速道路料金の割引を実施することで一般道路の混雑や沿道の環境状態を改善させる社会実験施策が政府により取り組まれている。高速道路の料金水準が高すぎるがゆえに大型車が一般道路を利用しているのであれば、適切な料金割引の実施によって、社会全体で達成可能な社会的余剰が拡大する可能性も考えられる。
本稿では、大型車を対象とした高速道路の料金割引のあり方に関して、経済学的な観点から問題を整理する分析枠組みの構築を行うとともに、短期的な環境問題を解決する高速料金割引施策に関する社会実験をケースとして取り上げ、その評価を行った。

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