マーケティングジャーナル
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デジタル環境における心理的所有感の影響
權 純鎬
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2021 年 40 巻 4 号 p. 66-74

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抄録

インターネット通販をはじめとする電子商取引市場の拡大に伴い,デジタル環境における新しい消費者の行動を理解することに実務的にも学術的にも高い関心が寄せられている。本稿では,このような新しい環境における(1)製品の所有形態の多様化,(2)電子媒体のインターフェースによる触覚経験の相違という2つの変化が消費者の購買行動に及ぼす影響に注目しており,これら2つの変化は製品への心理的所有感(psychological ownership)の醸成に関連していること,また心理的所有感の知覚は製品の評価を高めることが先行研究によって示されている。そして,今後の研究課題として「デジタル環境における心理的所有感理論の再検討」,「製品の所有形態の細分化」,「心理的所有感と製品評価の関係の精緻化」の3つの課題を提示した。

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© 2021 日本マーケティング学会
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