マーケティングレビュー
Online ISSN : 2435-0443

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

映像認識AIを用いた実店舗の消費者行動分析
― デジタルサイネージの効果検証 ―
遠藤 ありす石井 裕明外川 太郎竹内 駿
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 2023.004

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

POPは重要な広告ツールとして,長年研究がおこなわれてきた。しかしながら,評価に用いるデータはPOSやアンケートが中心であり,情報の網羅性・客観性に課題が残されてきた。また,これらのデータから得られる情報はほとんどが購買判断後の結果であり,購買判断前の消費者行動はブラックボックスの状態にあった。本研究では,映像認識AIを用いて消費者の行動を分析し,電子POPであるデジタルサイネージが購買判断前の消費者行動に及ぼす影響の解明を試みた。実店舗における実験にて,1万人以上のデータを収集・分析し,POPの存在が当該カテゴリの商品を手に取って確かめる接触行動を促すことを明らかにした。また,AIを用いることにより購買に至るまでの消費者行動が,棚への立ち寄り,棚を見る,棚へ手を伸ばすといった段階で数値化され,店頭におけるカスタマー・ジャーニー管理の可能性が示唆された。

著者関連情報
© 2022 The Author(s).

本稿はCC BY-NC-ND 4.0 の条件下で利用可能。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
feedback
Top