マーケティング・サイエンス
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一般論文
消費者はどのように決済手段を選択するか? 状況的要因と個人要因を用いた選択行動分析
中野 暁勝又 壮太郎山口 真一一小路 武安生稲 史彦
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2023 年 31 巻 1 号 p. 9-

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抄録
本研究の目的は,多様な決済手段が利用できる状況下で,消費者の決済手段選択に関わる 要因を明らかにすることである。そのために長期間の実購買データを用いて状況的要因と個 人要因から選択を捉える階層ベイズモデルを提案した。分析の結果,少額ほど現金,高額ほ どクレジットカードが多くなるという従来の知見に加え,①電子マネーは少額ほど多い傾向 にあること,②コード決済は金額の多寡に依らないこと,③その業態間での違いを明らかに した。また,各手段の選択されやすさには,知覚リスク,価格価値,革新性が影響すること を示した。
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