抄録
本研究は,パッケージ更新後に観測される消費者評価と実販売実績のずれを,デザイン要
素レベルで整理する二段階の分析手法を提案する。第一段階で消費者調査から各デザイン要
素の変化が購買意図に与える効果を推定し,第二段階でこの推定結果から算出した要素影響
スコアをPOS データと統合し実販売量との関係を分析する。この手法により,消費者評価
と実購買行動を要素レベルで接続し,どの要素変更がずれと関連していたのかを定量的に整
理できる。173製品への適用により,本手法が消費者評価と実販売のずれを要素レベルで可
視化できることを実証する。とりわけ,色使いの変化において購買意図段階と販売段階で効
果の方向が逆転するパターンが検出され,提案手法の診断的有用性を示す適用例となった。
( パッケージ,デザイン要素,カテゴリ異質性)