2019 年 36 巻 p. 241-246
SKYACTIV-D 2.2とSKYACTIV-D 1.5では,超低圧縮比と高効率過給をイネーブラにした燃焼コンセプトによって,幅広いユーザーへトルクフルかつ伸びやかな走り,クラストップレベルの燃費,NOx触媒を用いずに最新の排気規制に適合するクリーン排気の提供を実現した。この価値を日常的に使用されるシーンにおいて,更に高いレベルで「走る歓び」と「優れた環境性能」の両立を狙ったSKYACTIV-D 1.8を新たに開発し,新型MAZDA CX-3に搭載した。本報ではこの新型エンジンの開発コンセプトと,新たに採用した技術について紹介する。