廃棄物資源循環学会誌
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特集:食品リサイクル特集
食品廃棄物の再生利用の現状と課題
――食品リサイクル法に基づく施策と廃棄物系バイオマス利活用促進の取り組み――
庄子 真憲
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2014 年 25 巻 1 号 p. 13-19

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抄録

食品関連事業者の事業活動に伴い排出される食品廃棄物の再生利用の取り組みは,食品リサイクル法により,食品製造業を中心に着実に進展してきた。しかし,食品流通の川下で発生する食品廃棄物は,肥料や飼料等に再生利用することが可能であるにもかかわらず,利用されずに大量に廃棄されている。一方,家庭から排出される食品廃棄物の再生利用はごく一部に限られ,ほとんど焼却されているが,生ごみのメタンガス化は売電量が多く温室効果ガスの発生量も少ないことから,今後の動向が注目される。
 本稿では,食品リサイクル法に基づく食品関連事業者による食品廃棄物の再生利用を促進するための施策と今後の展望を概説する。また,家庭系食品廃棄物等の廃棄物系バイオマスの利活用促進に関する環境省の支援の取り組みを紹介する。

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© 2014 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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