廃棄物資源循環学会誌
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技術報告
高温溶融によるポリ塩化ナフタレンの分解処理
山本 貴士 甲斐 康史中内 博昭安福 敏明野馬 幸生
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2014 年 25 巻 3 号 p. 207-214

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抄録

ポリ塩化ナフタレン (PCN) 原体の分解処理に関して,高温溶融 (ジオメルト法) の適用が可能であるか検討するため,段階的にスケールアップした処理試験を行った。最初に 10 kg 規模での処理試験を行い,次に実処理施設とより相似度の高い 1 ton 規模の装置を用いた試験を実施した。いずれの試験においても,全 PCNs の分解率,固化体,排ガス,スクラバー処理水中の PCNs およびダイオキシン類濃度は目標値を達成した。以上の処理成績から,ジオメルト法により PCN 原体の実処理が行えるものと考えた。続いて,10 ton 規模の実処理施設で実証試験を行い,同様に PCNs が分解されることを確認した。実証試験の結果を踏まえ,PCN 原体約 5,400 kg のジオメルト法による実処理を 2012 年 9 月から開始し,同年 12 月に処理を完了した。

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© 2014 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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