廃棄物資源循環学会誌
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特集:化学物質のどこに着目するか―難分解性・移動性の環境脅威―
化学物質曝露の健康影響を調査する
─子どもの健康と環境に関する全国調査─
磯部 友彦
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2024 年 35 巻 4 号 p. 248-255

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抄録

子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)は環境省主導で実施されている出生コホート研究であり,全国の約10万組の親子を対象として2011年から長期間にわたって子どもの健康とそれにかかわる環境要因の関連解析を目的とした追跡調査を実施している。エコチル調査では,主に胎児期や小児期の化学物質曝露が子どもの成長や発達にどのように影響するか解明することを目的に,生体試料濃度を曝露の指標として健康アウトカムとの関連を解析しており,生体試料の採取数等の点で世界的にも最大規模の出生コホート研究の一つとなっている。本発表では,エコチル調査について,研究デザインと進捗状況,これまでに得られた結果の一部について紹介する。

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© 2024 一般社団法人 廃棄物資源循環学会

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