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ESSAY
リゾリン脂質のケミカルバイオロジー
青木 淳賢可野 邦行
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2018 年 28 巻 1 号 p. 11-15

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抄録

リゾリン脂質は脂肪酸を1本だけもつ片足のリン脂質であり、極性頭部と脂肪酸の違いから生体内にはさまざまな分子種が存在する。近年、リゾリン脂質の分子種を見分ける複数のGPCR型受容体が同定され、生体内でリゾリン脂質は脂質メディエーターとして重要な役割をもつことが判明してきている。リゾリン脂質は単純な構造ゆえ有機化学的な修飾が比較的容易である。リゾリン脂質メディエーターの1つリゾホスファチジン酸の有機化学的修飾によりLPA3受容体特異的作動薬T13が開発された。このT13を用いることで、子宮内膜におけるLPA3の新たな機能が判明した。

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© 2018 公益社団法人 日本薬学会
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