2018 年 28 巻 1 号 p. 2-6
最近の創薬研究開発の世界のトレンドは低分子医薬品からバイオ医薬品に大きく移行してきており、バイオ医薬品の研究開発経験の少ない日本においては、今後の創薬力の強化が急務となっている。創薬デザイン研究センター(Center for Drug Discovery Research:CDDR)では、抗体医薬や核酸医薬など今後も市場拡大が予想されるバイオ医薬品の新しい創薬基盤技術プラットフォームを構築することで日本の創薬力の向上に貢献する。<CDDRの2つのミッション>①抗体医薬品、核酸医薬品などの新しいカテゴリーの医薬品をデザインする方法論および技術の研究を通じて、革新的医薬品の開発を目指す。②“創薬支援ネットワーク”の技術支援拠点として、大学などで見出された創薬シーズとなる研究成果を医薬品開発に橋わたしする役割を担う。